豆から挽いて淹れたいコーヒーマグカップ 03
休日の贅沢
私はコーヒーが好きで休みの日には自分で淹れて飲んでいます。
どうです。オシャレでしょう。
昔も今も知識などが詳しいわけではないですが、家でも豆から挽いたコーヒーを飲みたくて、ある時ふと思い立ちミルを買いました。
それに家で豆から挽いて淹れたコーヒーを飲むっていかにもオシャレじゃないですか。
「ちょっと待ってて。今コーヒー淹れるよ。」とかサラッと言ってみたい。
そしてそのコーヒーの時間をもっと豊かにするために必要なのはやはりマグカップだろう!と思ったのです。
益子焼
そこで白羽の矢が立ったのが、益子焼です。
関東の焼き物として有名どころの双璧は以前ご紹介した笠間焼と益子焼ではないでしょうか。
益子焼は笠間焼の産地、茨城の笠間市から山を越えた栃木県の芳賀郡益子町で主につくられている焼き物です。
車で行けば笠間から1時間とかからない距離にあります。地図でいう栃木県の右下の方です。
和田窯
益子にもやきもの通りのような焼き物のお店が立ち並ぶ場所があったのですが、行く前から気になっていた和田窯という工房を訪ねてみることにしました。
そしてなんとかたどり着いた先が「陶庫」というお店です。
陶庫はセレクトショップのようになっていて、その土地の作家さんの作品を始め様々な種類のモノがありました。内装もオシャレで中を見て回るだけでも楽しかったです。
来ているお客さんも若い方から年配の方まで幅広い層がいたように思います。
そして実は和田窯は陶庫のいわゆるプライベートブランドでした。陶庫がそのお店で独自に展開しているブランドということです。もちろんインターネットでも購入できます。
ツートンマグ
そのお店で選んだのが今回のマグカップです。
釉薬は主に次の4色。白、黒、茶、青磁のような明るい緑。
これはまんぼう湯呑みというシリーズで見た目がなんとも可愛らしい湯呑みです。思わず買い揃えてしまいました。
マグカップはこの4色から2色を組み合わせたツートンになっています。
このカップは上側が茶色で下側が黒です。
ちなみにこの内側は茶色になってます。
「ブラックコーヒー待ったなし。」
思わずこんな言葉が浮かびませんか?
同じ商品から選ぶ楽しみ
一目見て、手に持ってこのカップを買おうとすぐに決めたのですが、レジへ行くと同じ種類のカップをいくつも出してくれて選ばせてもらえるのです。
手で作られているモノなので、ひとつひとつに個性があります。
出されて並べられた時はそれほどわからなかったのですが、手に持ってみるとその差は歴然。
取っ手の広さや角度、口の広がり方などまるで違います。
見た目はほとんど同じなのにこれだけ違いが出るものなのかと驚きました。
4つほど試し、一番自分の手にしっくりくるモノを選びました。
これは私に使われるためにつくられたのではないかと自意識過剰になってしまうほど。
この時間もまた手づくりのモノ選びの楽しさのひとつ。
これはネット通販などではなかなか味わえないと思います。現地に訪れた人ならではの特権なのです。
陶庫のお店のスタッフの方々も非常に感じが良く、楽しくお話させていただきました。
和田窯の方との出会いもあったのですが、それはまたの機会に。
良いモノは良い
使ってみるとこのカップにはやはりブラックコーヒーがとても良く似合います。
口の部分が大きく開いているので香りの広がり方が抜群です。
ちょっと多めに飲みたい私としては大きさもちょうどいい。コーヒーサーバーでいう1.5杯分くらいでしょうか。
何度使っても楽しい。良いマグカップと出会えました。
新しい伝統
今回私が手に取ったモノは歴史的にみると、「新しい」益子焼なのだと思います。若い人にも受け入れられやすいモダンなデザインでしかも使いやすい。
これからの和田窯にもますます期待です。
このカップを使って飲むコーヒーは2割3割増しで美味しいです。
休日に少しだけ手間をかけて淹れたコーヒーを飲みながら映画を観る。
私の精一杯オシャレで贅沢な時間です。